せっかく愛車にコーティングしたなら、その効果を長持ちさせたいですよね。綺麗で長持ちするコーティングの秘訣を、「コーティング前・コーティング後」ごとに詳しく解説します。
コーティング前の注意点
施工前に注意すべきなのは、やはりコーティング前の下処理。下処理には鉄粉除去・研磨・脱脂などの工程があり、非常に手間がかかります。
この下処理が十分に施していないと塗装面が滑らかにならずコーティング溶剤の定着にムラができ、月日が経つと剥がれ落ちてしまったりと、見た目だけでなく機能面も持続時間も残念な結果となりかねません。
もちろん、近年は仕上がりや持ちが良いコーティング剤も多く登場してはいますが、その効果も下処理ありき。しっかり準備を怠らないようにしましょう。
コーティング後の注意点
実は、コーティング直後の車には弱点がたくさん。例えば、ガラス系コーティングは、完全に硬化するまで施工後1~2ヵ月ほどを要します。その間の洗車方法やお手入れを間違えてしまうと、コーティング前よりも水垢が付着しやすくなってしまい、水シミやウォータースポットが発生してしまう場合があるのです。
こういった水シミトラブルを避けるためには、コーティング専門店などで車のお手入れ方法をしっかり確認しておくことが大切です。
またその他にも、専門店によって実施している「焼き付けコーティング」も効果的です。これはコーティング施工直後にボディを加熱乾燥させることで、高速でコーティング膜の硬化を促進するもの。通常の自然乾燥よりも強固な保護膜ができているため、施工直後の水シミ対策に効果を発揮してくれます。
そして、コーティングは汚れだけでなく紫外線からも車体を守るうちに、身代わりになって劣化していきます(犠牲被膜)。定期的な塗り直しや、UVカット効果のあるコーティングを施すことも可能ですが、まずは車の保管場所・保管方法を見直してみましょう。車庫やガレージで保管することで、紫外線だけでなく雨風による汚れやキズも防ぐことができるため効果的です。